ちょっと長いかもしれませんが、IrisそしてOlrunでプレイされた事のある方は冒頭だけでも読んで頂ければ幸いです。
Olrun板攻城戦祭り(旧Iris板攻城戦祭り)をまとめておりました方がお亡くなりになりました。
ROや板から離れて長い方のなかには困惑されてしまう方もおりましたので、呼称を書かせ頂きます。
多くの方はさげっせさん、古い仲間にはぼんさんとして親しまれてきた方です。
氏とROまた板Gvの関わりは深く長いものでした。
自分はその一端ではありますが共に過ごした日々を交えて書かせて頂きます。
Iris板攻城戦祭りは元はIris板の本スレの中でふいに発生するヲチや祭りから生まれたものでした。
GvGの実装が近くなったある日の祭り後、当時盛んだった祭りやヲチで交流を深めていた仲間達が「皆でやってみたい」と計画したものです。
砦MAP実装当日

メンテ明けに集まったこの数人が最初のIris板Gv参加者です。(ほかに合流できなかった人がいましたらスミマセン)
一番右端のプリがさげっせ(ぼんさん)です。
近年お知り合いになった方には馴染みが薄いかもしれませんが、当時は男垢のみでこのキャラクターでの参加が殆どでした。
そして左のアコさんが発起人の方で、初期のIris板Gvを引っ張ってくれていた方です。
決して好戦的ではない氏ですが、最初期より参加されておりました。
また氏という架け橋もありIris板だけでなく、ソロ集会と呼ばれるスレの方々も参加されるようになりました。
2003/8/31初めての砦取得。

SSを見ての通り、当時はギルドもほとんどバラバラのままPTを組んでの参加でした。
この時に取ったギルドも身内2人で作成されたギルドでした。
ご好意で枠を使わせていただき、初めてのADツアーを2度行いました。
経費など一切なく、回復からサンクポタのジェム費用まで全て参加者の自己負担、手弁当です。
自分は対人が苦手だけどこの仲間と遊びたいという理由からサンクポタを申し出て参加してました。
週末につかうジェム代を稼ぐというのが平日の狩り目的になっていた時期です。
またこの時の宝箱の利益は枝祭りに消えました。
投資なども砦を取ったギルドマスターにお任せ、ADに関してもギルドマスターのご好意で特定の日時にツアーとして行う形でした。
当時ADは狩りに来る人も多かったので通常のGvギルドが率先して同盟を組んでおり、特定の日しか入らないIris板は同盟外のことが多かったです。
参加者が不特定多数な故、自由に枠とADを出入り出来ると責任の所在が掴みにくいため、決まった日のみGv参加者でのツアーを行っておりました。
戦果とともに参加人数も増え、肥大化していく板Gv。

自由参加、何事を決めるのも逐一多数決や会議が必要。
ポリシーと参加者の意識や考え方の違い、多方面からの憶測や中傷、大きく戦歴が華々しくなるごとに問題は山積していきました。
馴れ合い積み上げてきた人間関係だけなら問題のなかった事、砦収益がなかったときは気にせずいられた事、通常のGvギルドとは別のベクトルでIris板も悩みの始まった時期でした。
自然とGv時間外に決まった人たちで今後や次々にぶつかる壁についてそれとなく話す事もありました。
四季の分裂

長くIris板を引っ張ってこられた方、ムードメーカーだった方、初期メンバーなどがADPKも視野に入れたGvギルド四季としてIris板から離れました。
ここから氏の奮起が始まったと思います。
もちろん残った参加者も一層のまとまりを見せ誰もがふんばった時期だと思います。
この頃は復帰支援のジェムが支給されたり、白ぽ配布なども行っていて資金の活用も方向性が固まっておりました。
そういった賄い部分を氏と2人で行い、また資財を私の専用垢でお預かりしておりました。
Iris板Gvらしさを守り続けていく事の難しさ、都度の方向性の見直しをよく話しました。
氏の熱意はとても深く、必ずしも正解ではないにしろ信念をもって行動されていたと思います。
ある日、板Gvの所用を2人で行いながら話していたときに氏より、Iris板Gvが当初のかたちから外れてしまったときなど、終了させるべきだと思ったときは私が終わりを決めて欲しい。との旨を告げられました。
Iris板という掲示板の看板を背負う難しさ、自由参加である故の問題、それを踏まえてもスタイルを変えずにやっていってこそのIris板Gv。
それを共通認識でいた自分達だからこその話だったと思います。
そして氏は拘りがありすぎる故に、流れが変わっても自分では幕引きを決断できないと悟っていたのかもしれません。
この約束は私が所属するLibertyの板Gv脱退で正式に行う手段を失いました。
(氏は既にLibertyから別の板Gvギルドへ移籍しておりました)
正直、自分は氏と板Gvがあまりに変わってしまいIris板を名乗り活動するべきではない時は、いつでも動く考えでいました。
Iris板Gvだけでなく、Iris板が好きだったからです。
氏や参加者の気持ちを傷つける方法はとるつもりではなくて、最後の最後で氏の肩を叩くつもりでした。
約束を守りたいのもあったと思います。

結局その約束を果たすことなく氏とはお別れする事になってしまいました。
昨日のGvは始終、板ベースにお邪魔して参加者の方々を見ておりました。
突然の事で手元に足りない物、分担しなければならない事、自由参加の名目故に強まる信用問題…残された方々には氏の築いたものが一気に降りてきたと思います。
けれど今の板Gvを続けたいと思う人達の意思がはっきりとそこには存在し、新しい1歩を進み始めておりました。
氏を思う心情が落ち着く頃には心無い言葉も降りかかるかもしれません。
今の形を存続するのが難しく、苦悩するかもしれません。
Iris板はずっと氏1人がやってきたものではなく、いうなればこれからが3世代目です。
みんなが参加者でみんなで築くお祭りですから無理のない範囲で楽しんでほしいです。
もしいつか最後の日がきても、そのときもお祭りの雰囲気を失わずにいてください。
きっと氏もそのほうが安心してくれると思います。
氏が自分のギルドに所属していたときにRecueillementという職位をつけておりました。
本人もとても気に入ってくれた「静想」という意味をもつこの職位ですが、今は氏のことを静かに想う意味で使わせていただきました。
心から哀惜申し上げ、謹んで御冥福をお祈り致します。
